不用品回収で回収できないもの・危険物の処分方法
結論:モバイルバッテリーなどのリチウムイオン電池、スプレー缶・カセットボンベ、消火器、自動車用バッテリー、タイヤ、灯油、LPガスボンベは、市区町村が収集しないか、ほかのごみと分けて出す決まりがある品目です。消火器は消火器リサイクル推進センターのリサイクル窓口、小型充電式電池はJBRCの協力店や市区町村の回収、自動車用バッテリー・タイヤ・灯油は販売店などが主な出し先です。費用は出し先ごとに決まり(消火器のリサイクルシール代、販売店の処理費など)、回収業者に頼む場合はその業者の料金がかかります。扱いは市区町村ごとに違うため、出す前にお住まいの自治体の案内を確認してください。
お住まいの市区町村での出し方・相談先は、地域から探すで確かめられます。
回収業者に頼めないもの・条件付きのもの一覧
次の品目は、市区町村が収集しないか、収集してもほかのごみと分けて出すよう決めている例です。同じ品目でも自治体によって扱いが違うため、大阪市・名古屋市・札幌市の公式ページで確認できた内容を並べます。
| 品目 | 大阪市 | 名古屋市 | 札幌市 | 主な出し先(公式の案内) |
|---|---|---|---|---|
| モバイルバッテリー・小型充電式電池 | ごみとしては出さず、環境事業センターの回収ボックスか訪問回収へ。膨張・変形したものも回収(窓口で職員に手渡し) | 「電池類」として週1回収集(端子を絶縁し、無色透明の袋で) | ごみステーションに出せない。JBRCの回収協力店か市の回収拠点へ | JBRCの協力店・協力自治体(会員企業製で、破損・膨張などの異常がないもの)、市区町村の回収 |
| スプレー缶・カセットボンベ | 中身を使い切り、穴をあけずに資源ごみ(ほかの資源ごみと別の袋) | 発火性危険物(週2回、可燃ごみと同じ日)。中身を使い切り、穴をあけずに | 燃やせるごみと同じ日に、穴をあけずに指定ごみ袋とは別の袋で(無料) | 市区町村の分別。中身を使い切れないものは自治体やメーカーに相談 |
| 消火器 | 収集しない(販売店・メーカーなどへ) | 収集しない(消火器リサイクル推進センターのサイトか区の環境事業所へ) | 市では収集処理できない(処分は有料) | 消火器のリサイクル窓口(特定窓口・指定引取場所)、ゆうパックによる回収 |
| 自動車・バイク用バッテリー | 収集しない(販売店等へ) | 収集しない(販売店・専門業者へ) | リサイクル回収をしているカー用品店・ガソリンスタンドなどへ | バッテリーを購入した販売会社(鉛蓄電池再資源化協会の案内) |
| 自動車用タイヤ | 収集しない(廃タイヤ取り扱い協力指定店へ) | 収集しない(販売店・専門業者へ) | 廃タイヤ取扱い協力指定店(タイヤ販売店・ガソリンスタンドなど)へ | タイヤ販売店(処理費を払って引き取ってもらうのが一般的:日本自動車タイヤ協会) |
| 灯油 | 収集しない(販売店・ガソリンスタンド等へ) | 「発火性危険物」のページは灯油・ガソリンを排出禁止とし、販売店・ガソリンスタンドなどへの相談を案内。「処理困難なもの」のページは、灯油などの廃油は中身の入った状態で出せないとし、販売店などへの相談か、布や紙に染み込ませて可燃ごみに出す方法を案内 | 「廃油や塗料の入っている容器」を市が収集しないごみに挙げている | 販売店・ガソリンスタンドなど |
| LPガス(プロパンガス)ボンベ | 収集しない(大阪府LPガス協会に相談) | 収集しない(販売店か愛知県LPガス協会へ) | 北海道LPガス協会石狩支部へ | 販売店・各地のLPガス協会 |
出典:大阪市「品目別収集区分一覧表(50音順)」(新しいタブで開きます)(2026年5月22日)・大阪市「電池の回収について」(新しいタブで開きます)(2026年7月8日)/名古屋市「処理困難なもの」(新しいタブで開きます)(2026年8月4日更新)・名古屋市「電池類の出し方(一括収集)」(新しいタブで開きます)(2026年4月1日更新)・名古屋市「発火性危険物の分け方・出し方について」(新しいタブで開きます)(2026年5月22日更新)/札幌市「市が収集しないごみ」(新しいタブで開きます)(2026年1月19日更新)・札幌市「スプレー缶・カセットボンベ」(新しいタブで開きます)(2024年5月8日更新)・札幌市「リチウムイオン電池はごみステーションに出せません!」(新しいタブで開きます)(2026年9月17日更新)/鉛蓄電池再資源化協会「よくある質問」(新しいタブで開きます)/日本自動車タイヤ協会「廃タイヤの取扱い」(新しいタブで開きます)/消火器リサイクル推進センター「処分の手順」(新しいタブで開きます)(いずれも2026年10月25日確認)
このほか、札幌市は家電4品目(テレビ・冷蔵庫/冷凍庫・洗濯機/衣類乾燥機・エアコン)とパソコンも「市が収集しないごみ」に挙げています。家電4品目は家電リサイクル法で小売業者による引取りとメーカーなどによるリサイクルが決められており、パソコンはメーカーが回収します(家電4品目の処分方法・パソコンの処分方法)。
出典:環境省「家電リサイクル法の概要」(新しいタブで開きます)/札幌市「市が収集しないごみ」(新しいタブで開きます)(いずれも2026年10月25日確認)
なお、回収業者がどの品目を引き受けられるかを示す国や自治体の一覧は、当サイトでは確認できていません。引き受けるかどうかは業者ごとに違い、引き受ける場合も、最終的には上の表の出し先(リサイクル窓口や販売店など)に引き渡す必要がある品目です。依頼の前の確認点は回収業者に頼める場合の注意にまとめました。
モバイルバッテリー・リチウムイオン電池の出し方
環境省は、リチウムイオン電池は強い衝撃や高温に弱く発火することがあり、廃棄物処理施設などで火災が起きているとして、家庭から出る場合はお住まいの市区町村のごみ捨てルールに従うよう案内しています。消費者庁も、リチウムイオン電池を使った製品をほかのごみと混ぜて捨てることが、ごみ収集車やごみ処理施設の火災の原因になっていることがあるとして、捨てるときの注意を4つ挙げています。
- リチウムイオン電池が使われているかを確認する
- リサイクルできるものはリサイクルする
- 廃棄の方法を確認してから捨てる
- 捨てる前に、なるべく電池を使い切る
製品評価技術基盤機構(NITE)は、ごみに混じったリチウムイオン電池の発火などによる被害額が、2018年度から2021年度の4年間でおよそ111億円(NITE調べ)に達したとしています。充電して使う製品は、見た目がプラスチック製品でも電池が入っていることがあるため、製品の表示や取扱説明書で「リチウムイオン」「リチウムポリマー」「Li-ion」「Li-Po」などの記載を確認するよう呼びかけています。
出典:環境省「リチウムイオン電池関係」(新しいタブで開きます)/消費者庁「リチウムイオン電池使用製品による発火事故に注意しましょう」(新しいタブで開きます)(2025年10月2日公表)/NITE「PSマガジン Vol.432 LIBの誤った廃棄による事故」(新しいタブで開きます)(いずれも2026年10月25日確認)
JBRCの回収と市区町村の回収の違い
一般社団法人JBRCは、会員企業製の小型充電式電池(ニカド電池・ニッケル水素電池・リチウムイオン電池)を、電器店・スーパー・ホームセンター・自転車店などの協力店や自治体施設で回収しています。モバイルバッテリーは分解せず本体ごと回収の対象です。一方で、会員企業以外の製品やメーカー不明の製品、破損・水濡れ・膨張などの異常がある電池は対象外で、自治体かメーカーに相談するよう案内しています。
市区町村の回収は、異常のある電池の扱いも含めて自治体ごとに違います。大阪市は膨張・変形したリチウムイオン電池等も回収し、環境事業センターの窓口で職員に直接渡すよう案内しています。札幌市は、破損・膨張したものやリサイクルマークのないものを、市役所本庁舎12階・清掃事務所・地区リサイクルセンターと、市内の一部の回収協力店で受け付けています。
出典:JBRC「廃棄方法(回収対象/対象外説明)」(新しいタブで開きます)・「Q&A」(新しいタブで開きます)/大阪市「電池の回収について」(新しいタブで開きます)/札幌市「リチウムイオン電池はごみステーションに出せません!」(新しいタブで開きます)(いずれも2026年10月25日確認)
膨らんだモバイルバッテリーは押し戻さない
NITEは、膨らんだリチウムイオン電池の内部には可燃性ガスがたまっており、強い外力を加えると発火するおそれがあるとしています。膨張を押し込んで元に戻そうとして発火した事故も紹介しており、膨らんだときは使用・充電をやめて、購入した販売店や製造・輸入事業者に相談するよう案内しています。モバイルバッテリーが膨らんだ際は、金属製の容器に入れてふたをして密封すると、発火したときの延焼を減らせるとしています(出典:NITE「PSマガジン Vol.481」(新しいタブで開きます)・「モバイルバッテリー 5.異常発生時の対処」(新しいタブで開きます)、2026年10月25日確認)。
モバイルバッテリーだけの詳しい出し方(自治体ごとの違い・販売店の回収)は、品目別のページとして準備しています。
スプレー缶・カセットボンベ
スプレー缶(エアゾール缶)・カセットボンベは、今回確認した自治体では収集の対象ですが、中身を使い切ることと、ほかのごみと分けることが条件です。大阪市は、使い切らずに出されたカセットボンベやスプレー缶などが収集車の中で押しつぶされ、漏れたガスに火花が飛んで発火事故が起きるとしています。
穴をあけるかどうかも自治体のルールに従います。環境省は2018年(平成30年)12月27日の通知で、穴あけが原因の火災が起きていることを踏まえ、住民に穴あけを求めている市区町村に、穴をあけずに中身を出し切って排出させ、処理する体制を整えるよう求めました(都道府県を通じた技術的な助言)。大阪市・名古屋市・札幌市は、いずれも穴をあけずに出すよう案内しています。
- 大阪市:資源ごみの日に、中身の見える透明または半透明の袋に入れ、空き缶などとは別の袋で出す。塗料スプレー(ラッカー等)は資源ごみではなく、使い切って穴をあけずに普通ごみ。
- 名古屋市:スプレー缶類(スプレー缶・カセット式ガスボンベ・キャンプ用携帯ボンベ)を「発火性危険物」として週2回(可燃ごみと同じ日)収集。缶を振って空であることを確かめ、使い切れない場合は区の環境事業所に相談。
- 札幌市:燃やせるごみと同じ日に、指定ごみ袋とは別の透明または半透明の袋で出す(無料)。使い切れないものは、清掃事務所・消防署(出張所)・地区リサイクルセンターで引き取る。
日本エアゾール協会は、中身を出すときは火気のない風通しの良い屋外で行い、どうしても空にできないときは製品に記載されたお客様相談室や販売元に尋ねるよう案内しています。カセットボンベについては、日本ガス石油機器工業会のカセットボンベお客様センター(0120-14-9996)が問い合わせ先です。
出典:大阪市「引火性ごみを出すときご注意ください!」(新しいタブで開きます)(2026年4月1日)・大阪市「資源ごみ(…スプレー缶・カセットボンベ類)の出し方」(新しいタブで開きます)(2026年4月1日)/名古屋市「発火性危険物の分け方・出し方について」(新しいタブで開きます)/札幌市「スプレー缶・カセットボンベ」(新しいタブで開きます)/環境省「廃エアゾール製品等の排出時の事故防止について(通知)」(札幌市のサイトに掲載)(新しいタブで開きます)/日本エアゾール協会「正しい捨て方」(新しいタブで開きます)(いずれも2026年10月25日確認)
バッテリー・タイヤ・消火器・灯油
自動車・バイク用バッテリー
自動車用バッテリー(鉛蓄電池)は、大阪市・名古屋市とも収集せず、札幌市はリサイクル回収をしているカー用品店・ガソリンスタンドなどに出すよう案内しています。全国で使用済みバッテリーの回収を行う鉛蓄電池再資源化協会(SBRA)は事業者からの回収を受け付ける団体で、個人が使っていたバッテリーについては、購入した販売会社に問い合わせるよう案内しています。なお、モバイルバッテリーなどの小型充電式電池とは回収の仕組みが別です(JBRCは自動車用電池を対象外としています)。
タイヤ
日本自動車タイヤ協会は、一般消費者がタイヤを購入した際に不要になったタイヤは、そのタイヤ販売店に処理費を払って引き取ってもらうのが一般的とし、協会の会員企業の営業拠点や販売店でも、自宅で保管していた不要なタイヤを含めて引き取っていると案内しています。引き取りを頼むときは、事前に店舗に電話し、処理費と引き取り方法を確認するよう求めています。
消火器
消火器は、消火器リサイクル推進センターが案内するリサイクルの仕組みで処分します。窓口は、販売代理店などが担う特定窓口(全国に約5,000か所。引き取りの依頼か持ち込み)と、消火器メーカーの営業所などが担う指定引取場所(全国に約200か所。持ち込み)があります。2009年以前に製造された消火器にはリサイクルシールが貼られていないため、シールを購入して貼る必要があります。指定引取場所に持ち込む場合はリサイクルシール代の負担だけで引き取られ、特定窓口に引き取りを頼む場合は収集運搬費などが別にかかり、特定窓口に持ち込む場合も保管費などが別にかかることがあります。本体の腐食・へこみ・変形などがある老朽化した消火器は、使用せずに直ちにリサイクル処分し、「消火薬剤の放射」「解体」は絶対に行わないよう案内しています。
灯油
灯油は、大阪市・仙台市とも収集しません。大阪市は販売店・ガソリンスタンド等への相談を、仙台市は処理業者への委託か販売店等への相談を案内しています(仙台市は、同じ系列のガソリンスタンドでも店舗によって処分できない場合があるため、事前に相談するよう案内)。北九州市消防局は、劣化した古い灯油は石油ストーブなどの芯を劣化させ、火災になる場合があるため使わないよう呼びかけています。石油ストーブ・ファンヒーターを処分するときは、灯油を抜いてから出します(石油ストーブ・ファンヒーターの処分方法)。
出典:鉛蓄電池再資源化協会「よくある質問」(新しいタブで開きます)/JBRC「排出方法(回収対象、対象外説明)」(新しいタブで開きます)/日本自動車タイヤ協会「廃タイヤの取扱い」(新しいタブで開きます)/消火器リサイクル推進センター「回収窓口の種類(新しいタブで開きます)」「処分の手順(新しいタブで開きます)」「リサイクルシールの種類(新しいタブで開きます)」「注意事項(新しいタブで開きます)」/大阪市「品目別収集区分一覧表」(新しいタブで開きます)/仙台市「灯油等の流出事故を防ぎましょう」(新しいタブで開きます)(2026年3月27日更新)/北九州市「古い灯油を使ってないですか?」(新しいタブで開きます)(2026年6月17日更新)(いずれも2026年10月25日確認)
回収業者に頼める場合の注意
環境省は、家庭の廃棄物を回収するには市区町村の一般廃棄物処理業の許可か委託が必要で、産業廃棄物処理業の許可や古物商の許可では回収できないと案内しています。また、無許可の回収業者に引き渡した廃家電について、電池やプラスチックを含むため発火・延焼の危険があり、不適正な管理による火災が起きているとしています。
この節の品目を他の不用品とまとめて頼む場合は、見積もりの段階で次の点を確認してください。
- その品目を引き受けるか:消火器・バッテリー・タイヤ・灯油・ガスボンベを引き受けるかどうかは業者ごとに違います。
- 引き受けた後の出し先:消火器ならリサイクル窓口、バッテリーやタイヤなら販売店など、専用のルートに引き渡すのかを確認します。
- 許可:お住まいの市区町村で家庭の不用品を回収できる許可(または委託)があるかを確認します(許可の確認方法)。
- 料金の内訳:品目ごとの料金と出張費・作業費を書面の見積もりで確認します(不用品回収の料金相場)。「無料回収」の勧誘は無料回収の注意点を確認してください。
出典:環境省「廃棄物の処分に『無許可』の回収業者を利用しないでください!」(新しいタブで開きます)(2026年10月25日確認)
掲載業者について
当サイトは、家庭の不用品を回収できる許可(または市区町村の委託)を確認できた業者だけを掲載します。2026年10月31日現在、掲載業者は0社で、掲載基準を満たす業者を確認中です。基準は評価基準と掲載基準をご覧ください。業者に頼むときは、業者の選び方(依頼前のチェックポイント)の順に確かめてください。
品目別の処分方法
- 石油ストーブ・ファンヒーターの処分方法:粗大ごみに出す前に灯油を抜き、乾電池を外す。大阪市・名古屋市・札幌市の手数料の例と、量販店の回収の対象外の例
- モバイルバッテリーの処分方法
- スプレー缶・カセットボンベの処分方法
- 自動車・バイク用バッテリーの処分方法
- 消火器の処分方法
- 灯油の処分方法
モバイルバッテリー、スプレー缶・カセットボンベ、自動車・バイク用バッテリー、消火器、灯油の品目ページは準備中です。
よくある質問
不用品回収業者に頼めば、どんな物でも引き取ってもらえますか?
引き受ける品目は業者ごとに違い、どの品目を扱えるかを示す国や自治体の一覧は当サイトでは確認できていません。消火器(リサイクル窓口)、自動車用バッテリー・タイヤ(販売店など)のように専用の出し先がある品目は、引き受けた後にどこへ引き渡すかも確認してください。家庭の不用品の回収には、市区町村の一般廃棄物処理業の許可か委託が必要です(環境省)。
モバイルバッテリーやスプレー缶を普通のごみに混ぜるとどうなりますか?
消費者庁は、リチウムイオン電池を使った製品をほかのごみと混ぜて捨てることが、ごみ収集車やごみ処理施設の火災の原因になっていることがあるとしています。大阪市も、使い切らずに出されたカセットボンベやスプレー缶が収集車の中で押しつぶされ、発火事故が起きるとしています。自治体の分け方に従って出してください。
お住まいの地域の出し方と相談先を調べる
危険物・処理困難物の出し先や、家庭の不用品を許可業者に頼めるかどうかは自治体ごとに違います。お住まいの地域のページで、自治体の案内と相談先を確認してください。